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思わぬ霧氷と雪景色 [撮影]

塩尻で研修旅館を営む自然農仲間のところで
久しぶりに親交を深めてきました。

その日は松本で稲作セミナーの講習も受け
すっかり農業人としての歩みを始めたような感じもしますが、
自分的には好きなこと興味のあることを
とことんやってみるという自由人には変わりありません。

そして夜遅くまで飲んでいた頃、雪が降ってるというので
窓越しに外を見てみると、白く積もり始めていました。

朝は雪景色の撮影が楽しめるかもしれないと
眠りにつき、朝を迎えてみると
いい感じに積もっていました。
積雪は5㎝くらいでしょうか。
ドカ雪は困りものですが、このくらいの雪が一番木々を美しく見せます。

明るくなるのを待って外に出てみると
枝についた雪はまるで霧氷のようでキラキラと輝いていました。

そして上の方を見上げると
どうやら本物の霧氷にもなっているようで
俄然撮影意欲に火が付き、夢中になったのは言うまでもありません。
嬉しかったのは晴れて青空をバックに真っ白な霧氷を撮影できたことでしょうか。

山に登れば霧氷が見られるチャンスは多いし
その美しさは格別ですが、
山登りというリスクもあるわけです。

それが旅館で一晩寝て、起きてみると霧氷だった、
なんて最高じゃないですか。

そんな幸せなシチュエーションに恵まれた霧氷の写真をご覧ください。

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ちなみに朝の気温は氷点下8℃。
手がかじかんできましたが、この美しさですからへっちゃらです。

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いやはや美しい風景です。

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撮影していたら月が出ていることに気づきました。
こんなのも嬉しい情景ですね。

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青空がなければここまで霧氷が引き立つことはないのですが
青空によってコントラストが生まれ
黒い木々の枝もキャンパスにデザインされます。

では最後にクローズアップ気味の写真をお届けします。
下から見上げて青空を背景に写したものではなく、
部分的な切り取り画像になります。

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いかがでしたでしょうか?

本当に綺麗ですよね。
朝起きたらすぐ目の前にこんな光景が展開していたなんて
運がいいですね。

いやはや美しく楽しい撮影でした。
ちょっと寒かったけどね。


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降雪の朝 植物たちの表情 [撮影]

昨日は雪の田んぼの様子をお届けしましたので、
今日は雪を被った植物たちの表情をお届けします。

まあ近所の道端に生えているいつもの身近な野草ばかりなので
珍しいものは何もないのですが、
雪が降るとこんな表情になるんだと思って見てもらえたらなあと思います。

最初はコセンダングサから
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画像は全てクリックすると大きくなります。

雪の帽子を被って面白いですね。
陽が当たっているのでくっきりとした写真になりました。

もう少しコセンダングサを
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雪の中に埋もれているようで面白いですね。
雪の日ならではの表情です。

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ナズナも雪にびっくりして少々うなだれ気味ですが
こんな姿も雪があってこそ。
背景が真っ白になってしまうとナズナの標本のような写真になってしまうので
背景にくぼみがあって陰影があるところで撮影しました。

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野草ではありませんが、秋にひこばえとして実をつけた
稲穂も面白い被写体です。
どちらもまだ雪が降り続いている中での撮影なので
寒々しい感じがしますね。

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オナモミです。

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雪が降っても立ち上がっているエノコログサは少ないので
これは貴重な写真ですね。
実際に歩いてみるとその少なさに気づくはずです。

次はマメグンバイナズナ
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いいでしょ!?
花の時期、秋の紅葉、そして冬枯れの実の季節になっても
楽しめる野草です。
1枚目は雪の質感がうまく出ていると自画自賛です。

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これはヒメムカシヨモギ。

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そしてオオアレチノギク。
雪が重そうですね。

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オニノゲシです。
雪があればこその被写体です。
葉のギザギザがオニノゲシらしくていいですね。

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雪に埋もれたニラもとってもいい表情です。

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最後に再びコセンダングサに登場してもらって
おしまいです。
最もよく撮影した被写体です。
陽が当たっていても当たらなくても
いい表情で迎えてくれました。

雪が積もる日は一年に一度あるかないか。
そのチャンスに巡り会えてよかったよかった。
みんないい表情でしたね。

一番輝いていたのは私かもしれません。
あはっ!


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降雪の朝 田んぼの情景 [撮影]

私の住む愛知県西三河地方は雪が降っても
せいぜい薄っすら白くなる程度なのですが、
今朝は積もりました。
ざっと7~8㎝くらいでしょうか。
雪国の人から見れば笑われそうな雪かもしれませんが、
めったに積もらないところに住んでいると一大事なんですね。
びっくりするやら嬉しいやら。
雪に悩む雪国の人には申し訳ないけれど、
雪が積もっている様子を見ると嬉しくなっちゃいます。

そんな訳で今朝は、まだ雪が降る中をカメラを持って家を飛び出しました。

雪を被った様子は見るもの全てが新鮮で、
どの場面も撮影したくなります。

いろいろと撮影してきたのですが、
田んぼ道を歩きながらの撮影ですので、田んぼの情景の写真が多くなりました。
そんな中から何枚か印象的な場面を紹介したいと思います。

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田んぼには稲の切り株が残っていてそれが面白い模様を作り出します。

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最近の稲刈りは9月には終わることが多く
早く刈り取りが済んだ田んぼにはひこばえと言って、
稲穂が再びつくものも珍しくありません。

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畦道もなかなか面白い景観です。

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どこを見ても面白く同じような場面を何枚も何枚も撮影してきました。

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これは畑の畝のビニールの上に積もった雪です。
こんなのも面白い光景に見えます。

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農業用水の上に被せられた蓋の様子です。

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面白くて面白くて夢中で撮影していたようです。
時計を見ると2時間経過していました。
家に帰る頃には青空が覗き、スカッと晴れてきました。
自分の足跡しかついていない田舎道を振り返るのもいい気分です。

明日は植物の写真を中心に紹介したいと思います。
また遊びに来てくださいね。


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富士五湖巡りと富士山 [撮影]

新年を迎えたというのに初詣も行かずに
家でゴロゴロしていてはけじめがつかない。

そもそもけじめをつけるというのは自分自身に区切りをつけることであって、
自分に言い聞かせるだけのことなので、
新年を迎えたからといって、どうってこともないのですが、
古くから伝わる神社仏閣には何かしら感じるものもあるので
感謝の気持ちを伝えるためにと出かけてきました。

決して一年の無事やお願い事を叶えてもらうためのものではありません。

気持ちの上では生かされていることに感謝をし、
今を生きるだけと思っているものですから。


さて出かけた場所は富士山浅間大社と北口本宮富士浅間神社の2か所。
初めての参拝ではありませんが、どちらもとても気持ちのいい神社です。

ここではその様子をお伝えするのではなく、
2日にわたって見た富士山の様子を見てもらおうと思っています。
そもそも浅間神社の御神体は富士山なので、
この方が正しい紹介になるのかもしれませんね。

では撮影した順に紹介しましょう。

最初は山中湖からの富士山です。
DSC_8453.jpg

夕方4時頃の撮影ですが、日が傾き富士山の稜線に沈もうとしていましたので
沈む瞬間を狙って撮影しました。
日の出の時に陽が昇る瞬間はよく撮影しますが、沈む時の撮影は初めてでした。

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そしてこちらはもっと広角で撮影したものですが
僅かの時間でキラッと光らなくなっちゃいました。
やっぱりその瞬間は本当に一瞬なのですね。
でも山中湖を前に静かに佇む富士山は美しいの一言です。

次は翌朝、忍野村から撮影した富士山です。
DSC_8484.jpg

この日の朝は氷点下8℃まで冷え込み、陽が昇るまでの待機時間が
とても寒かったですね。
昔一度この場所で撮影したことがありますが、
随分様子が変わっていました。

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紅く染まる富士を久しぶりに見ました。
天気はご覧のように快晴です。
丸2日間、一点の雲もなく帰路につくまで快晴でした。
運がいいというか、私が富士山を訪ねた時の富士が見える確率は
なんと95%なんです。

では次は河口湖からの富士です。
DSC_8495.jpg

私は河口湖から見る富士山が大好きで
朝は河口湖畔からよく撮影します。
この日は忍野村からスタートしたので
この後、順に富士五湖を巡りながらの撮影となりました。

DSC_8496.jpg

今回は意識的に太陽を入れて撮影しています。

次は西湖からの富士です。
DSC_8505.jpg

西湖からの富士山は全貌を見ることができませんが、
他の湖とは違った味わいがあります。

DSC_8518.jpg

西湖畔から楽しそうに撮影する家内の後ろ姿です。
以前は写真を撮ることはありませんでしたが
会社でもらったコンデジを与えたら、水を得た魚のように
楽しんで撮影するようになりました。

さて次は精進湖から
DSC_8521.jpg

小さな湖ですが富士山の撮影スポットとしても人気の湖です。
湖畔に立て看板があって、なにやら張り紙がしてあるので読んでみると、
カメラマン同士のトラブルがあって苦情が寄せられているとのこと。
マナーを守って撮影するようにと書いてありました。
風景写真の撮影スポットでは何かとトラブルもあるようだし、
近隣に迷惑をかけていることもあるようですね。
恥ずかしい!
私もカメラマンの一人として注意しなきゃ。
まあそういう場所へは混む時間帯には行かないから。

DSC_8528.jpg

こんな風に車で乗り入れられるのもカメラマンがいない時間帯だから。
何も朝一の日の出の時間帯だけがいいわけじゃないのにと
いつも思っています。

次は本栖湖から
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本栖湖からの写真はこの1枚だけ。
五千円札に使われている富士山の撮影スポットからです。

そして最後は田貫湖から
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DSC_8540.jpg

陽が回ってシルエットではなく
表情のよくわかる富士山です。
逆さ富士も見られて美しい写真になりました。

最後に望遠で撮影した富士山の山頂付近
IMG_0091.jpg

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空気が澄んでいたのでよく見えました。
雪煙もなかなか面白いですね。

富士山はいつ来てもいいのですが、
やっぱり眺めるのなら雪のある冬の富士が一番いいですね。
但し寒さ対策と車の冬用装備だけはしっかりして、
ということで。


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90㎜マクロの世界 [撮影]

先日は50㎜マクロの世界を紹介しましたので
今回は90㎜マクロの世界を紹介したいと思います。

何がどう違うのでしょう?
それは画像を見ていただければ、その違いがわかると思いますが、
まず根本的に焦点距離が違います。

50㎜マクロと90㎜マクロの焦点距離の違いとは?
50㎜の焦点距離とはレンズに光を当てた時にレンズの中心から
焦点を結ぶ距離のことですので、50㎜より90㎜の方が
焦点を結ぶまでの距離が長いことになります。
当たり前のことですが、焦点を結ぶまでの距離が長くなるということは
写る画角が狭くなります。
画角が狭くなると言うことは、より大きく見えると言うことになります。

一般的に50㎜の焦点距離が人が肉眼で見る画像に近く、
90㎜ではかなり大きく見えます。
焦点距離50㎜のレンズを標準レンズと言うのはこのためで、
90㎜は中望遠レンズに位置付けられます。

画像が肉眼で見るより大きく見えるほど、圧縮された感じの画像となり
背景がぼんやりとしてきます。
それがボケと言われるもので50㎜レンズより90㎜レンズの方が
背景がボケるということになります。

理屈はともかくとして、実際の画像を見てみましょう。
但しここでは50㎜と90㎜を比較するための撮影をしていませんので、
前回の50㎜マクロの世界の写真を見て、90㎜との違いを感じていただければと思います。

ここでは90㎜マクロの写真はこんな感じになるんだということを
感じていただければいいなと思っています。

DSC_5659.jpg

最初はスギナに付いた朝露の様子です。
一粒一粒の水玉もその様子がよく分かるほど大きく写せます。
50㎜マクロでも写せますが、背景が大きくボケるので
水玉のイメージ的な写真にするには90㎜マクロの方が優れています。

DSC_5687.jpg

次は道端に生えているマルバルコウの花のアップです。
花の表情を鮮明に浮き上がらせることができます。
90㎜マクロならではの描写ではないでしょうか。

ただここでお断りしておきたいのは、花の写真としての良し悪しではなく
90㎜マクロではこんな風に撮影できるという観点で見てほしいということです。

今回撮影にあたって、
90㎜マクロの世界を紹介してみたいと思って撮影しましたので、
本来自分が撮影したい写真とは違うものもあります。
いろんな撮影の中にこんな撮り方もあると思っていただけたらと。

DSC_5679.jpg

この写真もマルバルコウです。
前の写真より一層接近して接写しています。
後ろにボケて写っているのはホシアサガオです。
よりイメージ的な写真になっていますね。
こんな風に90㎜マクロでは50㎜マクロでは撮影できない
イメージ的な写真を撮るにはとてもいいレンズだと思っています。

DSC_5706.jpg

これはホシアサガオの葉が一枚だけ横に飛び出していて、
綺麗だなと思って撮影しました。
こんな場面も90㎜マクロの良さが出せる場面です。
よく見ると葉の右端に小さな蜘蛛も写っていますね。
200㎜前後の望遠でも写せますが、
細かいディティールは90㎜マクロの方が勝っているように思います。

DSC_5745.jpg

オオニシキソウです。
小さな花というか実ですので背景がすっきりしないと
浮き上がってきません。
こんな場面は50㎜マクロで撮影することが多いのですが
90㎜マクロでもいい感じです。
その時の場面に応じて使い分けるといいかもしれません。

DSC_5755.jpg

これはオッタチカタバミの実ですね。
3つある実の内、真ん中の実にピントを合わせて撮影しています。
ポイントは鞘に生えている細かい毛。
この毛が分かるようにこの画角で撮影するには90㎜マクロが最適です。
50㎜マクロですと背景がもう少しうるさくなって
毛の印象が薄れてしまうと思います。

DSC_5731.jpg

次はメマツヨイグサの花のアップです。
蕊にピントを合わせて、うす曇りの柔らかい日差しの印象を
90㎜マクロで撮影してみました。
50㎜マクロより90㎜マクロの方がボケが大きい分、
柔らかな表情になります。
逆にきりっと鮮明な画像にしたい時などは50㎜マクロの方が有利となります。

DSC_5698.jpg

さてこれはこれまでとは違った写真ですね。
接写ではありません。
ホソアオゲイトウを撮影したものですが、
少し引いて撮影するとこんな感じに写ります。
自然な感じのボケを出すこともできるのでマクロ撮影でなくても
使えるレンズです。
ポートレートなども自然な感じがしていいと思います。

DSC_5759.jpg

最後は秋に咲くホトケノザ。
ごく普通の写真に見えますが50㎜でもなく望遠でもない
90㎜ならではの描写の写真だと思っていますがわかりますか?

野草の撮影をするとき、レンズの選択はとても大切だと思っています。
花を見てその花の魅力をどう表現するか。
とても難しい課題ですが、
自分が感じた魅力を引き出せるレンズワークが大切だと思っています。

90㎜マクロというのはその選択肢の一つにすぎませんが、
レンズの特徴を知ることによって、撮影の引き出しが増えるのではと思います。

参考になったかどうかはわかりませんが、
50㎜マクロと90㎜マクロとの違いも、なんとなく分かっていただけましたでしょうか?
50㎜には50㎜の90㎜には90㎜の世界があることを
知ってもらえたら幸いです。


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50㎜マクロの世界 [撮影]

野草の撮影をする時、マクロレンズは欠かせません。

花のクローズアップをしたり、小さな花を接写したりする時には
なくてはならないレンズですね。
ササユリやコスモスのように比較的大きな花ならマクロレンズは必要ありませんが、
ヒメウズやツメクサ等のような数ミリの花はマクロレンズがないと
表情を写しとめることができません。
トウゴクサバノオやヤマルリソウやハナネコノメなどの魅力的な花も
マクロレンズの出番となります。

一概には言えませんが1cm以下の花はマクロレンズの登場が多くなります。

ではどんなマクロレンズを使ったらいいのでしょう?
標準マクロと言われる焦点距離50㎜前後のものか、
中望遠マクロと言われる100㎜前後のものか、
それとも180㎜や200㎜の望遠マクロなのか、
はたまた35㎜以下の広角マクロか、
マクロレンズにも色々あります。

それぞれ特徴があって使い分けるととても面白いものです。
同じ被写体でもレンズを使い分けると様々な表情の撮影が可能となります。

ちなみに私が持っているマクロレンズは
SIGMA 50㎜マクロ F2.8
SIGMA 70㎜マクロ F2.8
TAMRON SP90㎜マクロ F2.8
広角と望遠はマクロレンズを持ち合わせていませんが
代用として広角系は
NIKKOR VR16-35㎜ F4
望遠系は
Canon EF70-200㎜ F4
を使用しています。

それぞれ個性的でお気に入りのレンズですが
ここでは50㎜マクロの世界を紹介したいと思います。

DSC_5496.jpg
写真はクリックすると拡大します。

まずはいま咲いているミゾソバから。
いろんなタイプがあって花の色の濃いものから薄い色まで
生える場所や地域によって違いがあります。
また花の開きもよく開くものもあればあまり開かないものもあります。

このミゾソバは花の色がとても美しいですね。
花被の縁がグラデーションに染まる濃いピンク色がなんとも言えません。
雄しべの白い葯も素敵です。
蕾も美しいですね。
この場面を引き出すために選んだレンズが50㎜マクロでした。
90㎜マクロも持っていましたが、90㎜ではこのように接写をした場合
被写界深度が浅いためピントの浅いぼやっとした写真になりかねません。
こんな時こそ50㎜マクロの出番だと個人的には思っています。

DSC_5516.jpg

次は先のミゾソバのすぐそばに咲いていたボントクタデ。
花は数ミリしかなく、しかもまばらにしか花を咲かせないので
とても撮影しにくいのですが、
あえて50㎜マクロで花の接写をしてみました。
花の表情も分かるしボケもいい感じではないでしょうか。

この手の小さな花の接写は最近のコンデジでは簡単に撮影できるものが多く
びっくりするほど鮮明に大きく写せるようになってきました。
すごいなあと欲しくもなってくるのですが、
今のところ自分のスタイルを貫いています。

DSC_5533.jpg

さて次はジュズダマ。
実に糸を通して数珠を作った懐かしい野草です。
壺形の鞘の中から白い柱頭が飛び出している様子が面白くて
接写しました。
こんな様子も50㎜マクロならではの世界だと思っています。

DSC_5545.jpg

これはキカラスウリの花です。
レース状に広がる様子がとても面白い花です。
本当はもっときれいに広がっていたはずですが、
少ししぼんできています。

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キカラスウリの花を撮影していたら
アマガエルがいることに気づきました。
逃げる様子もないので撮らせてもらいました。
50㎜マクロでの接写ですからカエルにかなり接近しています。
それでも逃げずにじっとポーズを取ってくれていました。
こんな場面は望遠マクロで撮影するのが定番ですが、
まあ逃げなかったので良かったですね。
目だけにピントを合わせて撮っています。
ボケも50㎜マクロらしいボケになっています。

DSC_5555.jpg

少し引いてアマガエルとキカラスウリを一緒に入れました。
望遠マクロですと、もっと圧縮された描写になり
この写真のように実際に見ているようなディティールとは
違った写真になります。
これは好き好きですし、その時の感覚で変わるものだと思っています。

DSC_5479.jpg

最後はシロバナサクラタデ。
以前は近所の道端にいくらでも生えていましたが
最近は少なくなってきました。
小さな花ですが一つ一つの花を見ると
とても美しく、サクラの名がつくのも頷けます。


いかがでしたでしょうか?
50㎜マクロレンズの世界を堪能していただけましたでしょうか?
本当はもう少しいろんな場面を集めてみたかったのですが、
昨日(10/10)散歩がてらに撮影した写真ですのでネタはこれだけです。

次は90㎜マクロレンズの紹介もしてみたいと思っています。
50㎜マクロとは違った世界が広がります。


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身近な野草が面白い [撮影]

野草の写真を始めて30年。
随分長いこと撮っているなあと思っても
飽きることは全くありません。

それどころか最近は見る目が少し変わってきたせいか
益々面白くなってきたというのが正直なところ。

撮影のために山に登ったり、長時間車を走らせてお目当ての花を見に行くことは
最高に楽しいし、今後もずっと続けていくことでしょう。

そんな私ですが、実は最もよく撮影していて面白いと思うのが
身近なところに咲く野草なんですね。
珍しいものは何もないし、どちらかと言えば草扱いされるものが多く、
見慣れたものばかりなんですが、その野草たちをいつもいつも見ていると、
彼女たち(敢えて彼女たちと呼ばせてもらいました)の最も輝く瞬間が
よ~く見えてくるようになります。

そうするとその輝きが、遠くに出かけて見るお目当ての花と比較しても
なんら劣ることもなく、むしろこちらの方が美しいと思えることが多くなります。

「野草はどんな時でも美しさがあって、それは命の輝きなんですよ」
といつも言っていますが、やはり旬の時期の輝きにはかないません。
その旬の時期に出会える可能性が高いのが身近な野草なんですね。
その気になればいつでも見に行けるわけですから。

野草の写真を志す者にとっていい写真とはどんなものでしょう?
人によって定義が違いますが、私はその野草の生きる環境と
生き生きとした表情が見える写真がいい写真ではないかなと思っています。

その観点からすると、いつでも見られる身近な野草だからこそ
生き生きとした場面を見られるチャンスが多いし、
野草の写真の練習にもなる格好の被写体なのではと思っています。

そもそも私が身近な野草を見直すきっかけになったのが、
植物写真家のいがりまさし氏の影響でした。
彼の「野の花の小径」という写真集を手にした時、
体の中を電気が走るような衝撃を受けました。
これは大げさではなく本当にそんな感覚だったことを鮮明に覚えています。

その写真集に収められていた花は身近な野草がほとんどでした。
しかも美しい、そして生き生きとしている。
それまで野草の写真は高原や山に咲く可憐な花ばかりに目が向き、
身近なところに咲いているものには全く関心がなかったのです。

目が覚めた!

野草の美しさは身近なところにもいっぱい転がっていることを知りました。
高原や山に咲く花と差別していた自分が恥ずかしくなりました。

そしてこれを機にいがり氏にコンタクトを取ることができ、
添削指導を2年間受講できる幸運に恵まれました。

それ以来、身近な野草にも目が行くようになって撮りだしてみると
面白いのなんのって、夢中で近所を徘徊しながら撮りまくったものです。
何よりも美しい。
そして生き生きとしている。
高原や山の花となんら変わりなく、
みんな同じ命のもとに生きていることを理解し、
ホトケノザもオオイヌノフグリも愛おしく見えるようになってきました。

ということで
いま近所の田んぼ道で見られる身近な野草を撮ってきましたので
ちょっとだけ紹介することにします。

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今が旬のマルバルコウ(オレンジ色)とアメリカアサガオ(青)が咲く道端です。
特に朝は朝露を纏って踊るように輝きます。

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そしてもう一枚。
色鮮やかで綺麗ですね。
近所だからいつでも見に行けます。
でもこんなに輝いてくれるのは2、3日だけなんですね。

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田んぼの畔にもマルバルコウが生えています。
黄色い花はヒレタゴボウ。
青いのはツユクサですね。
散策はいつも長靴です。
びっしり露がついていてもへっちゃらですから。

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ホシアサガオも草むらに咲いています。

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アメリカアサガオが道端に帯を作っています。

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目立たないけれどボントクタデもこの季節ならではの野草です。

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よく見たらヒメジソが咲いていました。
撮影していたら、
散歩のおばちゃんから、何撮ってるの?
と聞かれました。
説明すると、
ふ~んと言って行っちゃいました。

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稲穂の間から伸びていたチョウジタデの紅葉です。
秋は野草の紅葉も面白いですよ。

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カナムグラだって立派な野草です。
身近な野草だからこそ見えてくる姿です。

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アメリカセンダングサのまだ若い株。
でもなんかいい感じ。
メヒシバも応援してくれています。

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コセンダングサの方が花としてはインパクトがありますね。
背景の赤は彼岸花。

もっともっと紹介したいのですがまたの機会にします。
自宅から半径1㎞以内で撮影しました。
長靴を履いて麦わら帽子をかぶって首にタオルを巻き、
ぶらぶら歩きながら撮影している私の姿を想像してみてください。

これが楽しいんですよ。
だいたい1時間くらいの散策でしょうか。
その気になれば毎日でも散策できるのが身近な野草のいいところ。
写真の出来がよくなかったら、また明日ということもできます。

住んでいる環境によって身近な野草の種類は随分変わりますが、
自分の住む近所の野草を撮影してみるのも悪くないですよ。



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入笠山で枯れ行く花や実を楽しむ [撮影]

私は野に咲く花や山に咲く花が大好きで
かれこれ30年撮影し続けてきました。

事の始まりは新婚ほやほやの頃、
霧ヶ峰を訪れてニッコウキスゲの群生を見たことから始まります。
白樺湖のすぐ近くにある八子ヶ峰のペンションに宿泊して
スキー場の斜面に生える高原植物の花々の全てを写真に撮ろうと思ったことが
野草の写真にのめり込むきっかけとなりました。
その時知っていたのはニッコウキスゲだけで、他の花の名前はまるで知らない状況でした。
そしてその時初めて名前を覚えた花がハクサンフウロ。
思いだすと懐かしいですねえ。

そしてそれから夢中で花の写真を撮るようになり
植物図鑑をいくつも買って花の名前を調べたり、
まだ見ぬ花への憧れが大きく大きく膨らんでいきました。
そして花の図鑑の中に紹介されているお勧めのフィールドに
出かけるようになり、すぐに山にも足を運ぶようになりました。
懲りだすと止まらない性格が出てくるんですね。

東北や北海道、四国、九州を除いて、自宅から半径500キロ圏内の場所では
主だった場所のほとんどを回りつくした感があります。
撮影目的が花の撮影なので一番旬の時期を狙って計画を立てたものです。

ところが最近は旬の花の撮影より枯れ行く姿や実に美しさを感じるようになり
積極的に撮影することが多くなりました。
もちろん旬の花は花でこれまで同様撮影し続けていますが、
それにプラスして枯れ行く姿を好んでカメラに収めるようになりました。
そのためかこれまでとは少し時期をずらして出かけることが多くなったような気がします。

枯れ行く姿や実に関心がいき、そこに美しさを見出しているというのは
歳を取ったせいなのかなとふと思うこともありますが、
これは理屈ではなく感じることなので、
その流れに素直に流されていればいいのかなと思っています。

そんな訳で9月12日に入笠湿原と入笠山を訪ね
枯れ行く野草たちの姿を感じるままに写しとめてきましたので
紹介したいと思います。

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さてこれはなんだかわかりますか?
蜘蛛の巣もついていて朝日に照らされてなんかいい感じですよね。
8月に湿原を紫色に染めていた花です。
そうサワギキョウです。
花も魅力的ですが、こんな実になった姿も素敵だと思いませんか?
こんな情景が大好きなんですね。
花とは全く違った姿でも美しく輝きます。
人も同じですね。
年齢を重ねることによって若さではなく輝きが増してくるような気がします。

写真はクリックすると拡大します。

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次は何でしょう?
すぐ下に答えを書いてしまうから、考えることもないかもしれませんが
なんだろうと思って眺めてみると、面白さがわかってくるかもしれません。

夏の高原を彩る代表的な花、ヤナギランです。
実になり綿毛になってきた状況ですが、美しいですね。
咲いていた時の花の状況も想像されます。
最近は鹿の食害がひどくてヤナギランも食べつくされてしまって
全く見られなくなってしまったところが大変多くなりましたが、
入笠山では一部柵で保護されているのでその中では見ることができます。

IMG_0728.jpg

さて次は何でしょう?
これは紅い花が少し残っているので分かりやすいですね。

シモツケです。

シモツケは花の盛りの時でもなかなか綺麗な状態で見ることが少ないのですが、
こんな風に枯れ始めて、葉も色づいてくると
花の時より美しさを強く感じたりもします。
花の時はどれも同じように見えがちですが、
枯れてくると、それぞれが違った枯れ方をしてくるので
個性を感じたりもします。やっぱり人間と一緒だあと思っちゃいます。

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これはすぐにピンとくる方も多いような気がします。

草原に咲く青紫の穂状の花がとても爽やかで美しいですね。
そうクガイソウです。

実になってすっかり色は変わってしまいましたが、佇まいはそのままで
凛として立っています。
びっしりとついた実から可憐に咲いたことが想像されます。

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これもクガイソウですが
葉が紅葉しています。
実はこんな風に葉が紅葉するクガイソウは意外と少ないんですね。
茶色く枯れていくものがほとんどの中で、このクガイソウは特別なものがありました。
こんなところも面白いでしょ?
面白くない?それはそれで構いませんよ。

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これはどうでしょう?

夏の湿原を黄色く彩ったサクラソウ科の野草です。
小さな丸い玉になった実が整然と並び、葉のバランスもよく
スタイリッシュですね。
花も爽やかでとても美しいのですが、
実になった姿も絶品です。

名前はクサレダマです。

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これは今回入笠湿原で最も期待した野草の枯れ姿です。
華やかさの残るものは私のHPに紹介していますので
そちらで見ていただくとして、ここではすっかり枯れた姿の紹介です。

立ち枯れた姿からはカサカサと音も聞こえてきそうで
なかなかいい佇まいだなあと惚れ込んで撮影しました。
どんな花も最後は色あせていきます。
色あせていきながらも堂々とした立ち居振る舞いが美しく見えます。
そんな風に生きていきましょう。
私はまだまだ60過ぎの鼻たれ小僧、見習わなくっちゃ!

でこれはエゾリンドウでした。

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これはヨツバヒヨドリ。
先に名前を出しちゃだめ!と言わないで。

まだ花も残っているので分かりやすいと思いますが、
紅く色づいてきているこの色がなんとも言えません。
花の盛りの時ではあまり感動しなくても、
こんなのを見ると嬉しくなっちゃいます。

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さてこれは?
秋の野草の中でもとびきり美しい花を咲かせ、
ファンも多い野草です。

アケボノソウですね。
花はもちろん美しいのですが実になりかかる時も美しく輝きます。
淡いというか渋い紫色がなんとも言えませんね。
もう少し光線がいいともっと浮かび上がらせることができたのですが
これはこれでよしとしておきましょう。

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これはわかりやすいシシウド。
花も実も比較的よく撮影される被写体です。
真冬になっても立ち続けているので、雪が降った時などは
また違った情景を楽しめる大型野草です。
入笠山ではヤナギランの実と一緒に並んでいたのが良かったですね。

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これもいろんな場所で見かけるウバユリですね。

まだ青い実ですがやがて茶色くなります。
大きな葉が黒ずんでいながらその状態を保っていてくれたので
カメラを向けました。

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そして最後はこれ、何の実かわかりますか?

5ミリほどの実でやがて紅くなります。
葉が写っているので分かるかも?
でもこの場はクイズではないので正解を書かなければいけません。

入笠山といえば〇〇ラン

そうスズランの実です。

いかがでしたでしょうか?
花もいいが枯れ姿もいいし実も面白い。
私の野草ワールドの一端をお見せできたかなと思いますが
どんなもんでしょう?

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