90㎜マクロの世界 [撮影]
先日は50㎜マクロの世界を紹介しましたので
今回は90㎜マクロの世界を紹介したいと思います。
何がどう違うのでしょう?
それは画像を見ていただければ、その違いがわかると思いますが、
まず根本的に焦点距離が違います。
50㎜マクロと90㎜マクロの焦点距離の違いとは?
50㎜の焦点距離とはレンズに光を当てた時にレンズの中心から
焦点を結ぶ距離のことですので、50㎜より90㎜の方が
焦点を結ぶまでの距離が長いことになります。
当たり前のことですが、焦点を結ぶまでの距離が長くなるということは
写る画角が狭くなります。
画角が狭くなると言うことは、より大きく見えると言うことになります。
一般的に50㎜の焦点距離が人が肉眼で見る画像に近く、
90㎜ではかなり大きく見えます。
焦点距離50㎜のレンズを標準レンズと言うのはこのためで、
90㎜は中望遠レンズに位置付けられます。
画像が肉眼で見るより大きく見えるほど、圧縮された感じの画像となり
背景がぼんやりとしてきます。
それがボケと言われるもので50㎜レンズより90㎜レンズの方が
背景がボケるということになります。
理屈はともかくとして、実際の画像を見てみましょう。
但しここでは50㎜と90㎜を比較するための撮影をしていませんので、
前回の50㎜マクロの世界の写真を見て、90㎜との違いを感じていただければと思います。
ここでは90㎜マクロの写真はこんな感じになるんだということを
感じていただければいいなと思っています。
最初はスギナに付いた朝露の様子です。
一粒一粒の水玉もその様子がよく分かるほど大きく写せます。
50㎜マクロでも写せますが、背景が大きくボケるので
水玉のイメージ的な写真にするには90㎜マクロの方が優れています。
次は道端に生えているマルバルコウの花のアップです。
花の表情を鮮明に浮き上がらせることができます。
90㎜マクロならではの描写ではないでしょうか。
ただここでお断りしておきたいのは、花の写真としての良し悪しではなく
90㎜マクロではこんな風に撮影できるという観点で見てほしいということです。
今回撮影にあたって、
90㎜マクロの世界を紹介してみたいと思って撮影しましたので、
本来自分が撮影したい写真とは違うものもあります。
いろんな撮影の中にこんな撮り方もあると思っていただけたらと。
この写真もマルバルコウです。
前の写真より一層接近して接写しています。
後ろにボケて写っているのはホシアサガオです。
よりイメージ的な写真になっていますね。
こんな風に90㎜マクロでは50㎜マクロでは撮影できない
イメージ的な写真を撮るにはとてもいいレンズだと思っています。
これはホシアサガオの葉が一枚だけ横に飛び出していて、
綺麗だなと思って撮影しました。
こんな場面も90㎜マクロの良さが出せる場面です。
よく見ると葉の右端に小さな蜘蛛も写っていますね。
200㎜前後の望遠でも写せますが、
細かいディティールは90㎜マクロの方が勝っているように思います。
オオニシキソウです。
小さな花というか実ですので背景がすっきりしないと
浮き上がってきません。
こんな場面は50㎜マクロで撮影することが多いのですが
90㎜マクロでもいい感じです。
その時の場面に応じて使い分けるといいかもしれません。
これはオッタチカタバミの実ですね。
3つある実の内、真ん中の実にピントを合わせて撮影しています。
ポイントは鞘に生えている細かい毛。
この毛が分かるようにこの画角で撮影するには90㎜マクロが最適です。
50㎜マクロですと背景がもう少しうるさくなって
毛の印象が薄れてしまうと思います。
次はメマツヨイグサの花のアップです。
蕊にピントを合わせて、うす曇りの柔らかい日差しの印象を
90㎜マクロで撮影してみました。
50㎜マクロより90㎜マクロの方がボケが大きい分、
柔らかな表情になります。
逆にきりっと鮮明な画像にしたい時などは50㎜マクロの方が有利となります。
さてこれはこれまでとは違った写真ですね。
接写ではありません。
ホソアオゲイトウを撮影したものですが、
少し引いて撮影するとこんな感じに写ります。
自然な感じのボケを出すこともできるのでマクロ撮影でなくても
使えるレンズです。
ポートレートなども自然な感じがしていいと思います。
最後は秋に咲くホトケノザ。
ごく普通の写真に見えますが50㎜でもなく望遠でもない
90㎜ならではの描写の写真だと思っていますがわかりますか?
野草の撮影をするとき、レンズの選択はとても大切だと思っています。
花を見てその花の魅力をどう表現するか。
とても難しい課題ですが、
自分が感じた魅力を引き出せるレンズワークが大切だと思っています。
90㎜マクロというのはその選択肢の一つにすぎませんが、
レンズの特徴を知ることによって、撮影の引き出しが増えるのではと思います。
参考になったかどうかはわかりませんが、
50㎜マクロと90㎜マクロとの違いも、なんとなく分かっていただけましたでしょうか?
50㎜には50㎜の90㎜には90㎜の世界があることを
知ってもらえたら幸いです。
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よろしかったらぽちっと。
いえ是非是非ぽちっと。
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今回は90㎜マクロの世界を紹介したいと思います。
何がどう違うのでしょう?
それは画像を見ていただければ、その違いがわかると思いますが、
まず根本的に焦点距離が違います。
50㎜マクロと90㎜マクロの焦点距離の違いとは?
50㎜の焦点距離とはレンズに光を当てた時にレンズの中心から
焦点を結ぶ距離のことですので、50㎜より90㎜の方が
焦点を結ぶまでの距離が長いことになります。
当たり前のことですが、焦点を結ぶまでの距離が長くなるということは
写る画角が狭くなります。
画角が狭くなると言うことは、より大きく見えると言うことになります。
一般的に50㎜の焦点距離が人が肉眼で見る画像に近く、
90㎜ではかなり大きく見えます。
焦点距離50㎜のレンズを標準レンズと言うのはこのためで、
90㎜は中望遠レンズに位置付けられます。
画像が肉眼で見るより大きく見えるほど、圧縮された感じの画像となり
背景がぼんやりとしてきます。
それがボケと言われるもので50㎜レンズより90㎜レンズの方が
背景がボケるということになります。
理屈はともかくとして、実際の画像を見てみましょう。
但しここでは50㎜と90㎜を比較するための撮影をしていませんので、
前回の50㎜マクロの世界の写真を見て、90㎜との違いを感じていただければと思います。
ここでは90㎜マクロの写真はこんな感じになるんだということを
感じていただければいいなと思っています。
最初はスギナに付いた朝露の様子です。
一粒一粒の水玉もその様子がよく分かるほど大きく写せます。
50㎜マクロでも写せますが、背景が大きくボケるので
水玉のイメージ的な写真にするには90㎜マクロの方が優れています。
次は道端に生えているマルバルコウの花のアップです。
花の表情を鮮明に浮き上がらせることができます。
90㎜マクロならではの描写ではないでしょうか。
ただここでお断りしておきたいのは、花の写真としての良し悪しではなく
90㎜マクロではこんな風に撮影できるという観点で見てほしいということです。
今回撮影にあたって、
90㎜マクロの世界を紹介してみたいと思って撮影しましたので、
本来自分が撮影したい写真とは違うものもあります。
いろんな撮影の中にこんな撮り方もあると思っていただけたらと。
この写真もマルバルコウです。
前の写真より一層接近して接写しています。
後ろにボケて写っているのはホシアサガオです。
よりイメージ的な写真になっていますね。
こんな風に90㎜マクロでは50㎜マクロでは撮影できない
イメージ的な写真を撮るにはとてもいいレンズだと思っています。
これはホシアサガオの葉が一枚だけ横に飛び出していて、
綺麗だなと思って撮影しました。
こんな場面も90㎜マクロの良さが出せる場面です。
よく見ると葉の右端に小さな蜘蛛も写っていますね。
200㎜前後の望遠でも写せますが、
細かいディティールは90㎜マクロの方が勝っているように思います。
オオニシキソウです。
小さな花というか実ですので背景がすっきりしないと
浮き上がってきません。
こんな場面は50㎜マクロで撮影することが多いのですが
90㎜マクロでもいい感じです。
その時の場面に応じて使い分けるといいかもしれません。
これはオッタチカタバミの実ですね。
3つある実の内、真ん中の実にピントを合わせて撮影しています。
ポイントは鞘に生えている細かい毛。
この毛が分かるようにこの画角で撮影するには90㎜マクロが最適です。
50㎜マクロですと背景がもう少しうるさくなって
毛の印象が薄れてしまうと思います。
次はメマツヨイグサの花のアップです。
蕊にピントを合わせて、うす曇りの柔らかい日差しの印象を
90㎜マクロで撮影してみました。
50㎜マクロより90㎜マクロの方がボケが大きい分、
柔らかな表情になります。
逆にきりっと鮮明な画像にしたい時などは50㎜マクロの方が有利となります。
さてこれはこれまでとは違った写真ですね。
接写ではありません。
ホソアオゲイトウを撮影したものですが、
少し引いて撮影するとこんな感じに写ります。
自然な感じのボケを出すこともできるのでマクロ撮影でなくても
使えるレンズです。
ポートレートなども自然な感じがしていいと思います。
最後は秋に咲くホトケノザ。
ごく普通の写真に見えますが50㎜でもなく望遠でもない
90㎜ならではの描写の写真だと思っていますがわかりますか?
野草の撮影をするとき、レンズの選択はとても大切だと思っています。
花を見てその花の魅力をどう表現するか。
とても難しい課題ですが、
自分が感じた魅力を引き出せるレンズワークが大切だと思っています。
90㎜マクロというのはその選択肢の一つにすぎませんが、
レンズの特徴を知ることによって、撮影の引き出しが増えるのではと思います。
参考になったかどうかはわかりませんが、
50㎜マクロと90㎜マクロとの違いも、なんとなく分かっていただけましたでしょうか?
50㎜には50㎜の90㎜には90㎜の世界があることを
知ってもらえたら幸いです。
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2016-10-13 12:05
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