そろそろ畑の準備 畝の補修 [自然農]
今日はマジメな自然農の話。
じゃあいつもはマジメではない?
そんなことないですよね。
自分のやりたいことをやって好きな時に好きな記事を書くのが
このブログの楽しみなんですね。
で、今日は朝から畝の補修を1本やりました。
そろそろ春蒔き野菜のための準備にかかろうと思って
畝の手入れをしました。
自然農では畝は最初に作ったらその後はそのまま使い続ける訳ですが、
補修は必要となります。
低くなったり、縁が削れたりして形が崩れてしまう場合もあります。
作る作物によっても変化します。
じゃがいもやサツマイモなど地中で育てる野菜は
収穫の時に掘り起こしをするし、
一本ネギなどは土寄せして周りの土をかぶせていきます。
そんな訳で春先には畝の補修が必要になってきます。
冬を向かえる前にやっておくのが一番いいのですが、
せっぱつまらないとなかなかやれないものでして。
今日補修した畝は
昨年大豆を作った畝。
大豆の収穫では根元から切って根はそのまま残してあったので
かなりの株が残っています。
それに最初この畝を作った時、少し低かったのが気になっていた畝でもあります。
それではその畝をご覧ください。
収穫した後に草などで畝全体を覆っておいたので
あまり草は生えていませんが、畝の角が崩れていますね。
これを畝を高くして補修をしようという訳です。
まず畝の上にある枯草やわらなどを取り除いて
生えている草も取り除きます。
でも草は根から引き抜くのではなく、
上を切って根は残します。
これが自然農の自然農たるところです。
根を分解する微生物たちの営みを壊さないためです。
こんな感じになりました。
ここでひとつお話が、
畝の中にハコベが生えていました。
ハコベは土のステージが上がってくると生えてくる野草で
痩せた畑などにはハコベを移植してやるといいと言われるくらいなんです。
だからハコベは切り取らずに根から取って
別の畝に植えてやりました。
ハコベが旺盛に生える畑になれば
無肥料の自然農でも作物が良く育つと言われています。
最初カチカチで草もろくに生えてこなかった畑が
2年経ってハコベが生えてくる土に変わってきました。
3年経てばそこそこいい土に変化してくると聞きましたが、
本当のようです。
これも草と共に野菜を育ててきたお陰かなと思います。
土は耕すと柔らかくなるのではなく、
それは一時的にひっくり返されて空気が入って
柔らかくなったように見えるだけなんです。
そしてひっくり返すことによって、土の中の微生物たちの
住みかを破壊してしまいます。
土を肥やしてくれるのは微生物たちの働きなんですね。
森の土がふかふかなのは、落ち葉や草やいろんな虫たちの屍などが
微生物によって分解された結果なんですね。
それが植物を育てる大切な養分となっているわけです。
畑を耕すと肥料をやるのが当たり前になっていますが、
肥料をやらないと野菜が育たないからなんですね。
なぜ育たないか?
養分をつくってくれる微生物たちを殺してしまうからなんです。
この仕組みがわかると、耕さずに草と共生させる自然農の
あり方が理解できるのではないでしょうか。
では畝の補修の続きです。
綺麗な畝になるように紐を張って通路の土を
スコップで畝に盛っていきます。
この畑の土は粘土質で水はけが悪いので高畝の方が
いいわけですね。
左右の土を畝に盛ることができたら
今度は土の塊を砕きながら、畝の土に鍬を入れます。
但し決して耕すわけではありません。
草の根を切ることと若干の空気層を作ってやることです。
作業をしながら、まだまだ土が硬いなあと実感。
もっと草を生やして働いてもらわなきゃと思いました。
そして次は鍬で鎮圧します。
せっかく鍬を入れたのにまた押さえつけてしまうなんて
と思った方、
違うんです。
ふかふかした状態にしておくと乾いてしまうんですね。
乾くということは固くなってしまうことなんです。
鎮圧することによって、下の方にある水分が上まで上がってきます。
知らなかった?ですか。
自然農の種まきでは種をまき土を被せた後は
必ず強く鎮圧しますが、それは自然に水が上がってくるのを待つからなんですね。
そのために土の表面を乾かさないように
草マルチで覆うという訳なんです。
だから基本的には種まきの後は水をやらない。
すごいでしょ!
水をやらなければ自然に種が自分の発芽するタイミングを
計って出てきます。
自分の意志で発芽するので強い根を張ることになります。
水を過剰に与えると努力しなくなって根が弱くなります。
面白いですね。
これが自然農の自然農たるところです。
鎮圧した後は
米ぬかを表面に撒きます。
これは土がまだ痩せている場合であって
肥えた土であれば必要ありません。
そして最後は草を被せて終了です。
このまま3月まで寝かせると春蒔き野菜たちのステージになります。
どんな野菜を植えようかこれから決めようと思っています。
ちなみに昨年この畝で大豆を作ったのは
土が痩せていて作物があまり育たない畝だったんですね。
大豆は痩せた土の方がよく育つ野菜で、
土を肥やしてくれるしっかりものなんです。
昨年非常によくできたトマトの畝は
前年大豆を育てた畝だったんです。
だから今年もこの畝で育てる野菜はきっとよく育つに違いないと
思っているのですが、どうでしょう?
自然農は理にかなった素晴らしい農法です。
肥料をやり農薬をやらなければ育たない野菜は
本来の姿から外れた野菜です。
F1と言われる交配種の野菜のほとんどは
肥料を与えて育てることが前提となっています。
自然農が固定種や在来種の野菜を勧めるのは
肥料をやらずに自然に培われた土でよく育つからなんです。
それが本来の野菜の姿であり
本来の野菜の味とうま味なんですね。
それにFI種はいろんな問題もあります。
次はその点について書いてみたいと思います。
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じゃあいつもはマジメではない?
そんなことないですよね。
自分のやりたいことをやって好きな時に好きな記事を書くのが
このブログの楽しみなんですね。
で、今日は朝から畝の補修を1本やりました。
そろそろ春蒔き野菜のための準備にかかろうと思って
畝の手入れをしました。
自然農では畝は最初に作ったらその後はそのまま使い続ける訳ですが、
補修は必要となります。
低くなったり、縁が削れたりして形が崩れてしまう場合もあります。
作る作物によっても変化します。
じゃがいもやサツマイモなど地中で育てる野菜は
収穫の時に掘り起こしをするし、
一本ネギなどは土寄せして周りの土をかぶせていきます。
そんな訳で春先には畝の補修が必要になってきます。
冬を向かえる前にやっておくのが一番いいのですが、
せっぱつまらないとなかなかやれないものでして。
今日補修した畝は
昨年大豆を作った畝。
大豆の収穫では根元から切って根はそのまま残してあったので
かなりの株が残っています。
それに最初この畝を作った時、少し低かったのが気になっていた畝でもあります。
それではその畝をご覧ください。
収穫した後に草などで畝全体を覆っておいたので
あまり草は生えていませんが、畝の角が崩れていますね。
これを畝を高くして補修をしようという訳です。
まず畝の上にある枯草やわらなどを取り除いて
生えている草も取り除きます。
でも草は根から引き抜くのではなく、
上を切って根は残します。
これが自然農の自然農たるところです。
根を分解する微生物たちの営みを壊さないためです。
こんな感じになりました。
ここでひとつお話が、
畝の中にハコベが生えていました。
ハコベは土のステージが上がってくると生えてくる野草で
痩せた畑などにはハコベを移植してやるといいと言われるくらいなんです。
だからハコベは切り取らずに根から取って
別の畝に植えてやりました。
ハコベが旺盛に生える畑になれば
無肥料の自然農でも作物が良く育つと言われています。
最初カチカチで草もろくに生えてこなかった畑が
2年経ってハコベが生えてくる土に変わってきました。
3年経てばそこそこいい土に変化してくると聞きましたが、
本当のようです。
これも草と共に野菜を育ててきたお陰かなと思います。
土は耕すと柔らかくなるのではなく、
それは一時的にひっくり返されて空気が入って
柔らかくなったように見えるだけなんです。
そしてひっくり返すことによって、土の中の微生物たちの
住みかを破壊してしまいます。
土を肥やしてくれるのは微生物たちの働きなんですね。
森の土がふかふかなのは、落ち葉や草やいろんな虫たちの屍などが
微生物によって分解された結果なんですね。
それが植物を育てる大切な養分となっているわけです。
畑を耕すと肥料をやるのが当たり前になっていますが、
肥料をやらないと野菜が育たないからなんですね。
なぜ育たないか?
養分をつくってくれる微生物たちを殺してしまうからなんです。
この仕組みがわかると、耕さずに草と共生させる自然農の
あり方が理解できるのではないでしょうか。
では畝の補修の続きです。
綺麗な畝になるように紐を張って通路の土を
スコップで畝に盛っていきます。
この畑の土は粘土質で水はけが悪いので高畝の方が
いいわけですね。
左右の土を畝に盛ることができたら
今度は土の塊を砕きながら、畝の土に鍬を入れます。
但し決して耕すわけではありません。
草の根を切ることと若干の空気層を作ってやることです。
作業をしながら、まだまだ土が硬いなあと実感。
もっと草を生やして働いてもらわなきゃと思いました。
そして次は鍬で鎮圧します。
せっかく鍬を入れたのにまた押さえつけてしまうなんて
と思った方、
違うんです。
ふかふかした状態にしておくと乾いてしまうんですね。
乾くということは固くなってしまうことなんです。
鎮圧することによって、下の方にある水分が上まで上がってきます。
知らなかった?ですか。
自然農の種まきでは種をまき土を被せた後は
必ず強く鎮圧しますが、それは自然に水が上がってくるのを待つからなんですね。
そのために土の表面を乾かさないように
草マルチで覆うという訳なんです。
だから基本的には種まきの後は水をやらない。
すごいでしょ!
水をやらなければ自然に種が自分の発芽するタイミングを
計って出てきます。
自分の意志で発芽するので強い根を張ることになります。
水を過剰に与えると努力しなくなって根が弱くなります。
面白いですね。
これが自然農の自然農たるところです。
鎮圧した後は
米ぬかを表面に撒きます。
これは土がまだ痩せている場合であって
肥えた土であれば必要ありません。
そして最後は草を被せて終了です。
このまま3月まで寝かせると春蒔き野菜たちのステージになります。
どんな野菜を植えようかこれから決めようと思っています。
ちなみに昨年この畝で大豆を作ったのは
土が痩せていて作物があまり育たない畝だったんですね。
大豆は痩せた土の方がよく育つ野菜で、
土を肥やしてくれるしっかりものなんです。
昨年非常によくできたトマトの畝は
前年大豆を育てた畝だったんです。
だから今年もこの畝で育てる野菜はきっとよく育つに違いないと
思っているのですが、どうでしょう?
自然農は理にかなった素晴らしい農法です。
肥料をやり農薬をやらなければ育たない野菜は
本来の姿から外れた野菜です。
F1と言われる交配種の野菜のほとんどは
肥料を与えて育てることが前提となっています。
自然農が固定種や在来種の野菜を勧めるのは
肥料をやらずに自然に培われた土でよく育つからなんです。
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本来の野菜の味とうま味なんですね。
それにFI種はいろんな問題もあります。
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2017-02-03 18:48
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