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クズに想う

矢作川にはクズが多い。
どれくらい多いかと聞かれれば
矢作川に生える植物の半分くらいはクズなんじゃないのと
思えるほど多い。

まあちょっと大げさかもしれませんが、とにかく多いことだけは事実です。

クズは葛粉で知られるように
根から良質のデンプンが取れ昔から利用されてきました。
葛粉は奈良が有名で、もともとは奈良の国栖(くず)という場所が
産地であったことからクズとなったとされています。
以前奈良の吉野山の山桜を見に行ったときに、
黒蜜のたっぷりかかったクズ切りを食べたことがありますが
めちゃめちゃ美味しかったのを思い出します。

でも日常の中でクズを利用することはあまりないような気がしますが
どうでしょう?

さらにクズの根の皮を乾燥させれば、風邪薬の葛根湯になります。
我が家の常備薬の一つにもなっています。

なにかと有用なクズなんですが、今はこれを利用活用する人はあまりいないのでしょう。
矢作川だけでなく道端にも多くはびこっていて
時には道路まではみ出てくるので草刈りの対象にもなっているようです。

そんなクズですが、花の時期には大きな花を咲かせ、
甘い香りも漂わせてなかなかいいもんです。

さて今回はなんとなく寄り道してみた矢作川で
クズをあらためて観察してきました。
クズを観察しようと思って寄り道してみたわけではないですよ。
晩秋の植物のなにか面白いものがないかなあと思っただけです。

散策し始めてまず目に入ってきたのがクズ。
当然と言えば当然ですがずっとクズが広がっているわけですから。
そんなクズも晩秋を迎え、葉が黄色から茶色に変わっていました。
朝の光が良かったからかもしれませんが
そのクズの葉が妙に輝いて見えました。

撮って撮って、たまにはいいでしょ!
と言われているような気がして
今日はクズが主役だなと思いました。

そしておもむろに撮影しだしてみるとなかなか面白いんですね。
そんな訳で矢作川に生えるクズの様子を紹介することになりました。

DSC_7305.jpg

あまりに群生しているのでどこをどう撮っていいか迷いますが
とりあえず目の前に展開する様子を撮ったものです。
華やかさはありませんが、クズの葉の一枚一枚に変化があって
晩秋ならではの光景です。

DSC_7319.jpg

少し中に入ってみましたが、やっぱりこんな感じではびこっていました。
こちらの方が緑が多く残っていました。

IMG_0080.jpg

少しアップにしてみると色づく葉の様々な表情がいいですね。
クズの紅葉と言ってもいいですね。
この様子を楽しんで撮影する人はあまりいないかもしれませんが、
クズを撮ってみようとフォーカスしていくと
いろんなものが見えてきます。
しかも美しく輝いて見えてきます。
なんでもそうですが、自分の概念で思い込みをしない方がいいですね。
素直に接すればいい面が見えてきます。
人に対しても同じかもしれませんよ。

IMG_0082.jpg

次はクズの葉っぱの印象を撮影してみました。
撮影してみるとわかるのですが、枯れ行くものに一番惹かれます。

IMG_0058.jpg

IMG_0078.jpg

IMG_0127.jpg

渋くていい味があるなあと一人悦に入っています。

IMG_0112.jpg

クズはつる性なのであらゆるものに絡みついていきます。
上に昇ったクズも味わいがあります。

IMG_0126.jpg

そして最後はクズの実。
これもいいですね。
冬になると葉が落ちてクズの実だけが目立つようになります。
その頃もまたいいもんですよ。

クズは極めて身近な野草の一つですが
じっくり観察するなんてことはあまりないですよね。
でもたまには写真を撮りながら接してみると
これまでとは違ったものが見えてくるかもしれません。



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